珍しく空気調和衛生工学会の委員として委員会に参加してきました。
今日は、私にしては珍しく空気調和・衛生工学会(日本の熱環境を代表する学会)
の省エネルギー委員会というところに委員として参加させていただきました。
参加するに至った経緯は近畿大学の岩前教授からお誘いを受けたからです。
本当にありがたいお話です。
昨年は委員ではなかったのですが、20分ほど話してほしいということで参加させて
いただきました。今年は「委員として参加してほしい」とのことだったので、一実務者で
しかないですが、参加させていただきました。
行ってみてびっくり・・・
こられているのが岩前教授のほか、京大、三重大、奈良女子大の教授
京都大学、関西大学の准教授、それにプラスして今、国の省エネ基準のプログラムの開発を一手に
引き受けている 国土技術政策総合研究所の三浦さんまでこられていました。
民間からは大阪ガス、関西電力、大手住宅メーカーからも2社研究員の方がメンバーに入られていました。
正直私一人だけ場違い感がありましたが、逆に私のような小さな実務者でなければ知らないことも
あるというふうに割りきって話をしてきました。
三浦さんとは昨年もお話しましたが、本当に大変な仕事のようです。
いろんなところからいろんな要望が来る中で基準を定めていかなければならない・・・。
自分では正しいとわかっていても圧力がかかることもある・・・。
そういうことを分かっていながら私はいつも好き勝手をブログ等で書いたりしています。
しかしながら縦割りの硬直した組織の中で本当に理想的なことを貫いていくということは
本当に難しいことなんだということを再認識した次第です。
我々にできることがあるとすれば、三浦さんのような方々が正しい方向に動きやすいような
声を大きく上げていくことが一番いいのかと思ったりしました。
今日も会の中で出てきたのですが「熱環境は工学の一分野であるのに数字を無視して
言葉の印象だけで断言する実務者が非常に多い」ということが出てきました。
本当にこういったことを何とかしていかなければ日本の住宅は良くならないと思います。
これから本当にちっぽけな貢献しかできませんが、私なりに現場の意見を届けていけたらと
思っています。