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「地域でお金をまわす」を腹に落とす

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「地域でお金をまわす」を腹に落とす
松尾和也·2016年10月22日(土)
「地域でお金をまわす」ことの重要性が先進的な人や地域では叫ばれ始めています。またその効果は複利で効いてくるので長い目で見るほど差は歴然としてきます。
しかしながら、「地域」という言葉で聞いたとき、直感的に理解出来る人はほとんどいないのではないかと思います。そこで思考実験してみました。
とある4人家族が二家族あるとします。
どちらの家族構成もたまたま全く同じです。
子供は二人でふたりとも成人している。
父は歯科医、母は美容師、姉は料理人、弟は鍼灸師
(わかりやすくするために小売ではない仕事にしました)
田中家はとにかく同じサービスなら1円でも安いものを買うことが
経済的であると信じ込んでいる家族だとします。
田中家の4人はそれぞれ、毎月歯科治療に2000円、散髪に2000円、外食に2000円、鍼治療に2000円使います。
1人につき月8000円の支出なので家族全体で月に32000円の支出となります。
ひるがえって山本家は少々高かったとしてもできるだけ家族内でお金を回していこうということをモットーにしています。山本家はすべてのサービスに1割高い2200円を使います。よって1人につき月8800円の支出、家族全体では月に35200円の支出で田中家よりも支出が多いようにみえます。しかしながら、すべて家族内でサービスを完結しているので家族外へのお金の支出は実質的に0円です。
このように見ると、田中家と山本家は月に32000円の差がついていると考えられます。年間だと384000円の差がつきます。
さらに言うと一世代にあたる30年をかけると1152万円もの差になります。この1152万円を姉と弟で半分づつ相続しても576万円の相続となり、世代を超えても豊かさが引き継がれます・・・(実際には相続税等も絡むのでここまで単純ではありませんが・・・)
よく「お金はさみしがりや」ということが言われます。これはお金はあるところにより集まる習性があるということですが、これは人にも当てはまると思います。比喩するまでもなく「人はさみしがりや」です。そして人は世界中どこでも都会に集まる傾向があります。山本家のような家族がたくさん集まるとその村は豊かになります。その豊かさを見た周りの人も集まってくるのでさらに豊かになります。
これを少し広げたら村や町、もっと広げたら県や国になるだけの話です。ヨーロッパの各国はこれを村単位からはじまって必死でやっています。その結果、片田舎でも本当に豊かな暮らしを実現しています。少しは実感していた

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