1月24日
よく講演で
「暖房設定温度を1℃あげると暖房エネルギー(暖房費)が13~15%あがりますよ!だから4℃あげるとおよそ暖房費は1.5倍くらいになりますからね!」
とお伝えしてきました。
どのソフトでシミュレーションしてもだいたいこのくらいの差が出るからそうお伝えしていたのですが、個人的に疑問に思っているところがありました。
例えば20℃から21℃にあげるとその温度差は比率で5%の違い。。。
暖房負荷がどうしてこんなにも差がつくんだろう??
よく考えてみれば当たり前のことですが、その疑問を深く追求せずに来ました。
じっくり考えてみたら簡単なことでした。
大まかにいうと暖房費は暖房期間と内外温度差を掛け合わせた面積で決まります。
まず、温度差のことですが、年間の暖房費で見ると単純に20℃と21℃を比較するのは大間違いで、暖房期間における自然室温との平均値と比較する必要があります。
例えばこれが7℃であれば20℃の場合は13℃差。
21℃の場合は14℃差なのでその比率は14÷13=1.076となり7.6%離れることとなります。
この温度差が大きくなった分だけ暖房期間も期間も長くなります。単純化して考えると温度比率分だけ暖房期間も伸びるとすると1.076の二乗=1.157となり
15%アップという数字が出てくるという感じです。
この原理がわかっていると21℃から22℃にあげるときの上昇幅は20℃から21℃にあげるときより少ないことも分かります。
逆に低い温度で暖房しているときほど1℃の差が大きな暖房エネルギーの上昇率につながることも分かります。