失敗しない工務店の選び方?必須6項目と推奨7項目チェック
この記事のポイント
- 必須は「耐震等級3/UA値0.46以下/C値1以下/結露しない窓/夏の日射遮蔽/外断熱の判断」の6項目。
- 会社レベルを一発で測るなら「C値の測定をやっていますか」と質問する。
- 断熱気密は冬は確実に暖かくなるが、夏は日射遮蔽が完璧でないと逆に暑くなる。
- 推奨項目では「結露計算ができますか」「モデルハウスの室外機の数」が会社の実力を映す。
- これらは勉強しないと判断できない項目で、知らずに建てると30年以上「高い・暑い・寒い」が続く。
工務店選びで絶対に外せない必須6項目とは?
必須6項目とは、これを満たさないと快適な住宅にならない最低条件のことです。松尾設計室が初回相談で必ず確認する項目です。
1つ目は耐震等級3です。どんなに暖かく涼しい家でも、大地震で壊れては元も子もありません。
2つ目はUA値0.46以下です。0.47や0.48程度の微差は許容範囲ですが、この水準以下でないと、思っているより安い暖房費で暖かく過ごし続けるのは難しくなります。
3つ目はC値1以下です。C値とは隙間の量を表す指標で、これが取れていないと冷暖房が効きにくくなります。三種換気も一種換気の熱交換も、意味が出るのはC値1以下が必要条件です。
4つ目は20度50%でも結露しない窓です。これは寝ていて喉が乾燥せず、家族の誰かがインフルエンザでも感染しにくい湿度の目安です。
5つ目は完璧な夏の日射遮蔽、6つ目は鉄骨・RC造なら外断熱かどうかです。この6つが、後悔しない家づくりの土台になります。
なぜ「C値の測定」を質問すべきなのか?
C値の測定の有無を聞くと、会社のレベルが一番わかりやすく判別できるからです。住宅会社の大半は、このC値の測定をやっていません。
1つの質問で会社を判断するなら、「C値の測定をやっていますか、やったことがありますか」と聞くのが最も有効です。測定していない会社は、気密への意識そのものが低いと判断できます。
C値が1以下でないと、換気システムがまともに効きません。せっかく断熱性能を上げても、隙間が多ければ冷暖房は効きにくくなります。気密測定をしているかどうかが、その会社の本気度を映します。
断熱気密だけでは夏が暑くなるのはなぜか?
断熱気密は熱を逃がさないと同時に、入った熱も閉じ込めるからです。冬は確実に暖かくなりますが、夏は逆に暑くなることすらあります。
日射遮蔽が完璧にできている住宅なら、断熱気密はやるほど確実に涼しくなります。しかし日射遮蔽ができていないと、断熱性・気密性が高いほど熱を閉じ込めてしまいます。
ところが住宅メーカーには、庇を作らず、アウターシェードやスタイルシェードも使わない会社が非常に多くあります。その結果、夏に非常に暑くなる家ができてしまいます。日射遮蔽は、断熱気密とセットで必須の条件です。
さらに快適にするための推奨7項目とは?
推奨7項目とは、必須条件に加えて満たせばさらに快適になる項目のことです。これらが会社の実力差を映します。
1つ目は家全体の暖房計画、2つ目は家全体の冷房計画です。暖房は床下エアコンで家全体が暖まりやすくなりますが、冷房を家全体に効かせられる工務店は1%もないのが現状です。
3つ目は冬の日射取得です。南の窓を多く取り、南側の隣家との離隔距離を確保する配置計画が最重要です。UA値を少し上げるより、南の窓を1枚多く取るほうが暖かくなります。
4つ目はプラン作成が二級建築士以上かです。体系的な建築教育を受けていない人が間取りを作る会社は意外と多く、二級建築士以上が一つの目安になります。
5つ目は耐久性への配慮、6つ目はモデルハウスの室外機が少ないこと、7つ目は平面・屋根形状にボコボコが少ないことです。形が複雑だと工事費・熱損失・雨漏りリスクがすべて増えます。
会社の実力を見抜く質問とサインは何か?
耐久性の実力を見抜く最強の質問は「結露計算をやったことがありますか、できますか」です。この質問に「やっています」と答える会社は、経験上1%もありません。
耐久性と構造は、住宅メーカーが得意で工務店が苦手な項目です。客が見抜くのが最も難しいため、結露計算の質問が客観的な判断材料になります。
もう一つのサインが、モデルハウスのエアコン室外機の数です。多くの住宅メーカーは室外機が7〜8台あります。エアコンは13年に一度の交換が必要で、台数が多いほど更新の負担も増えます。室外機が1〜2台で家全体を暖かく涼しくできる会社こそ、実力があると判断できます。
よくある質問
- 工務店選びで最初に確認すべき項目は何ですか?
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必須6項目は「耐震等級3/UA値0.46以下/C値1以下/20度50%で結露しない窓/完璧な夏の日射遮蔽/鉄骨・RC造なら外断熱か」です。これらを満たさないと、快適で長持ちする住宅にはなりません。
- たった1つの質問で工務店のレベルを見分けられますか?
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「C値の測定をやっていますか」が最も有効な質問です。住宅会社の大半は気密測定をしておらず、測定の有無でその会社の気密への本気度がはっきり分かります。
- 断熱性能が高ければ夏も涼しくなりますか?
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いいえ、日射遮蔽ができていないと逆に暑くなることもあります。断熱気密は入った熱も閉じ込めるため、庇やアウターシェードで日射を遮ることが涼しさの前提になります。
- プランは誰が作る会社を選ぶべきですか?
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二級建築士以上がプランを作る会社が一つの目安です。体系的な建築教育を受けていない人が間取りを作る会社も多く、特に低価格帯ほどその傾向が強くなります。
- モデルハウスのどこを見れば実力が分かりますか?
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エアコンの室外機の数です。多くのメーカーは7〜8台ありますが、1〜2台で家全体を暖かく涼しくできる会社は、断熱・気密・冷暖房計画の実力が高いと判断できます。