なぜコロナウイルス対策は「1、2週間が感染防止に極めて重要」と言われるのか?
3月2日から学校が休みになるという前代未聞の事態が起こりますね。私は医者ではありませんが、空気環境のことはよく分かります。そこから
「なぜ3月2日から2週間なのか?」
を考察してみました。そもそもウイルスというものは乾いた空気が大好きな生物のようです。また気管の中にある線毛細胞が湿っているうちはウイルスが入ってきても水分でウイルスごと胃に流され胃酸で死んでしまうようです。線毛細胞が乾燥しているとウイルスは直接体内に侵入しやすくなるようです。
そのような理由から病院の待合室には必ずと言っていいほど加湿器が置かれています。お医者様によっては診察の際、しょっちゅう水分補給をされるようです。当社のお客様はお医者様が多いのですが、皆さん湿度にこだわられる方が多いと感じています。
一般的に湿度といえば「相対湿度」のことを指します。また世の中に出回っている湿度計はほぼ100%相対湿度計です。しかし、ウイルスの感染を左右するのは相対湿度よりも絶対湿度という指標になります。これは空気1kgもしくは1㎥宙に何gの水蒸気が含まれているかを表す指標です。
これを確認できる市販の絶対湿度計で入手しやすいのは下記のものくらいしか見当たりません。
この最上段の数字が絶対湿度を表しています。これが8g/㎥くらいを超えているとウイルスの類はかなり感染しにくくなってきます。ただ、冬の外気はこの値が4g/㎥を切るぐらいで、室内でもしっかり加湿してなければ5~6g/㎥くらいでしかないことがほとんどです。(ガスファンヒーター、灯油ファンヒーターを使っている場合は除く)
それが3月2日から2週間経って3月中旬になってくると気温もかなり暖かくなると同時に空気中の水分量もかなり多くなってきます。ここで規制を解除したとしてもそれまでの時期のように爆発的に感染が広がる可能性は低い。。。おそらくそのように考えたからこそ期限付きの休業要請が出たのではないかと思います。
参考までに東京、京都、大阪、神戸、那覇の5都市における年間の絶対湿度の推移を表とグラフで表してみました。おそらく他では検索をかけても出てこないと思います。
マスクやうがい手洗いは皆さん徹底的にやっていると思います。それにプラスして職場や家庭で加湿をしっかり行っておくことも重要だと思います。
しかし、コロナウイルスが発生したことは不幸ですが、発生したのが2月を過ぎていたこと、しかも暖冬の今年であったことは本当に不幸中の幸いであると感じています。これが寒い冬で11月に発生していたりしたら本当に大変なことになっていたかもしれません。